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福祉用具貸与事業所におけるCareWizトルト活用例~株式会社はんどの場合

山口県宇部市に本社を置く株式会社はんど様、CareWizトルト(以下「トルト」)は2022年1月から宇部本社と下関営業所、その後北九州営業所と山口営業所にも導入いただき、全拠点でご利用いただいています。導入から早い時点で営業にうまく生かしてくださり、導入事例やセミナーのご登壇を快く引き受けてくださいました。
→導入事例はこちら

トルト導入初期を振り返ってやってみてよかったことから、現在進行中のトルトの活用方法について改めてお聞きすることができました。


歩行を撮影後、分析結果レポートを一緒に確認

導入初期を振り返って

ー職員の皆さんの反応はいかがでしたか?
トルトのことを社内で紹介すると、「おもしろそう^^」「えぇ~無理!」というまさに0‐100度の反応がありました。全社で一斉導入も考えましたが、新しいツールを取り入れることに抵抗を感じるスタッフも一定数いるため、まずは本社からサポートが届く範囲で先行導入しました。ご利用者様への説明や、操作方法、ケアマネジャーとの共有にも慣れたら、残り二つの営業所にも展開しようと目標を立てました。そして初回の導入から約半年後、全拠点での活用が始まりました。

ーなるほど、社内の抵抗感や不安をなくすためにも2段階での導入が良かったんですね。参考になります。

ートルトを活用するためにしていること、工夫していることはありますか?
「できない理由」を排除するようにしています。トルトの推進リーダーを1名配置し、現場の調整役を任せました。操作面や、ご利用者様への説明で悩むとか、いろんなできない理由を言ってくるたびに、推進リーダーがその都度「できない理由」を取り除いてくれています。例えば“iPadが古いから動きが悪い”と「できない理由」を言ってきた時は、新品に変えました。

さらに、スーパースピードでの共有を目指しています。分析レポートは最短でケアマネジャーと共有することを心がけています。情報を新鮮なうちに届けられるよう、モバイルプリンターを使ってご利用者様宅で印刷し、途中で居宅に寄って共有する取り組みを行っています。レポートを見ながらご利用者様の様子が分かり、すぐ報告してくれたということで更なる満足度向上につながっています。

そして、オリジナルのおすすめ運動チェックシートの活用です。おすすめ運動のチェックシートを作成し、ご利用者様へ渡すことをスタートさせました。ラジオ体操カードのような簡単なものですが、カレンダー形式で、運動した日、できなかった日をチェックできます。ご利用者様のモチベーションアップにもつながっていると実感しています。

オリジナルのおすすめ運動チェックシート!分かりやすいです!

ートルトを使っていることをどのように社外に周知しましたか?
ケアマネジャーへの説明はチラシを渡すだけ!のシンプルな状態を作りました。
地域のイベントに呼ばれる際にはトルトを使うようにし、地元新聞紙が出している広告枠に掲載し会社としてもPRしました。

きれいにデザインされたチラシ

社内での活用促進

ー社内での利用促進をどのように進めていますか?
2022年末頃からインセンティブ評価制度にトルトの運用を追加し、トルトのことも評価項目に入れました。トルト活用件数と成果です。目標数値だけでは評価しないようプロセス評価も重視し、トルトに関して達成できていればとにかく褒めるようにしました。
具体的には各スタッフの褒めポイントを投稿できるようにしています。皆がシートを見れる状態にしていて、トルトの投稿件数に応じて、MVP2万円、準MVP1万円、審査員特別賞といったインセンティブをつけています。そうすることでトルトの活用頻度が増え、ご利用者様の反応を見て「良いことしているんだ」と思えるようになります。また、それを互いに認め合い感謝することで、社内のバックアップ体制が強くなるという良い循環ができています。
営業成績(数字面)でうまくいっていない時も、トルトを使って成果を出せばちゃんと会社から評価されるんだと理解してもらいました。営業スタッフのモチベーションが上がり、活発な企業風土の醸成に繋がっています。

インセンティブでモチベーションも上がります!

KPIにおいてもトルトを利用し、撮影数と、ケアマネジャーにお渡ししたレポート枚数でKPIを設定しました。はじめのうちはトルトの活用シーンを伝えイメージを持ってもらうことを目標としました。週に2件撮ってこよう!だけではなく、「このケアマネジャーに注力しようと思っている?だったら2件渡しに行こう。」と具体的に会話しました。
漠然と撮ろう!と伝えるのはダメですね。数値を伝えるのであれば、「0だったら1件撮ってみよう」と目標設定を下げて伝えています。

ー事務局(推進リーダー)として大事にすべきことは何ですか?
ツール導入は事務局(推進リーダー)が気長でなければならないと思います。トルトを使ったら必ず業績が上がり、離職が減ると思ってはダメです。やはりトルトはツールで、きっかけに過ぎないと常に認識することが大事です。とはいえものすごく良いきっかけです!トルト導入後、特に初期は導入に伴う仕事量は増えます。そこでトルトの良さを理解している社員を上⼿に巻き込むことが⼤切ですね。

トルト導入の効果

ー トルトを導入してよかったことは何ですか?
商品の説得力アップ、ご利用者様の納得感アップ、ケアマネジャーの満足度アップですね。

歩行状態の点数化により、独歩と福祉用具を使用した場合の点数比較が可能になり、結果として商品の説得力が上がりました。
そして商品の説得力が上がると、より納得いただいた上で福祉用具の導入ができています。定期点検時に毎回撮影をしており、点数の変化を楽しみにしている方もたくさんおられます!​

また、ケアマネジャーの満足度アップもあります。ケアマネジャーへは、メンテナンス・モニタリング報告書と一緒にトルトのレポートも渡しておりますが、ケアマネジャーとご利用者間の会話も弾むと大好評です。

さらには、歩行状態をAIが評価してくれるので、入社1年目の社員でもご利用者様やケアマネジャーと上手にコミュニケーションを取ることができ、商品選定力も磨かれます。

また、地域​包括支援センターや居宅介護支援事業所、施設などから「イベントで歩行分析AIのブースを出してほしい」という依頼が増えました。会社のPR&主催者との良いコミュニケーションの機会にもなっています。

ー本当にたくさんの導入効果!すばらしいです!

インタビューを終えて
今回は株式会社はんど様にお話を伺いました。はんど様のロゴには「【できる】がひろがる笑顔にかわる」というステキなフレーズがついています。そのロゴの通り、お客様の笑顔のためにいろんなサービスを工夫して提供してくださっているのが、今回のインタビューを通してよく分かりました。社員の皆さまの仲の良さもよく伝わってきます♪ ありがとうございました!

今回のインタビューは「株式会社はんど」様にお伺いしました。
山口県宇部市助田町7‐13
https://www.ee-hand.co.jp/
はんどInstagram
https://www.instagram.com/ee.hand/