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【再確認】介護の現場における情報共有の重要性と効率化する方法

介護の現場において定期的な情報共有は欠かせないものとなっていますよね。
今回は、介護の現場における情報共有の重要性について今一度確認したいと思います。


介護現場における情報共有とは?

一般的に介護の現場では、利用者ファイルや申し送りノート等が利用されていると思います。
利用者の状態を記録したり、他職員に対して伝達・共有事項を自由に記載することを目的としたこれらの情報共有の手段はどの事業所でも使用していると思います。

近年ではそういった情報共有の手段も進化し、タブレット端末やスマートフォンを用いてより効率よく情報共有ができるシステムが普及しています。介護業界全体でみても情報共有の重要性が高くなるにつれて、様々な手段で情報共有することが求められるようになりました。

介護現場において情報共有が必要な理由


それでは具体的にどういった側面で情報共有が必要とされるのか説明します。

・多職種が連携する必要があるため
介護の現場では、一人の利用者に対し複数の職員が連携して適切なサービスを提供する必要がありますよね。またそれに加えて、医療職や介護職など多様な職種が存在するため、情報共有を適切に行いながら業務を遂行しないと事故やトラブルの原因にもなりかねません。

・スキルの差を埋めるため
介護業界は離職率が高いために、人の異動が激しく業務の属人化が起こりやすいといえます。そのためベテラン職員と新人・中堅職員のスキルの差があるにも関わらず、適切な情報共有を行わないと、ノウハウや知識の周知が不十分になりますよね。結果として、介護サービスの質にばらつきが生じ、施設全体の質にもかかわってきます。そのため一定のサービスの提供を担保するためにも情報共有はとても重要なのです。

・トラブルを防ぐため
適切な情報共有が行われないと、大きなトラブルにつながる恐れがあります。例えば、ある利用者が介助中にけがをしてしまった際に、事故報告の体制が整っていないことから機能訓練を担当するPTに上手く伝達できていなかったとします。利用者自身も軽度の認知症のため、PTはけがをした事実を知らないままリハビリを行ってしまいます。するとどうなるでしょうか。
利用者に再度けがをさせる恐れがあるだけでなく、ご家族の施設に対する不信感も生んでしまうかもしれません。利用者のけがのトラブルのみならず、ご家族とのトラブルにもつながりかねないので、情報共有は体制を整えてしっかりと行う必要があるでしょう。

とはいえ大変。。。
情報共有の仕組みを整えたりすることは容易ではありません。
新しいルールを作ったり、システムを導入したりするのも時間や費用がかかってしまい職員にかかる負担は大きくなります。また、情報共有の体制をしっかり作ったとしても、個人情報の取り扱いに関して不安な声があがるかもしれません。

介護現場の情報共有にかかる負担を削減し効率化する方法

ノートやホワイトボードで共有
ノートを回覧したり、指定のホワイトボードで情報共有を行うのも一つの手です。もともとそういった取り組みをしている事業所も多いと思います。このようなアナログな方法は誰もが簡単に共有事項を伝えることができますが、一方で確認するのを忘れてしまったりする可能性もありますよね。そこでCarewiz編集部では以下の方法をお勧めします。

情報共有をシステム化する
上記でお話しした情報共有の大変さを解消するためには、情報共有に工夫が必要です。情報共有を効率よく行うためにはシステム化が必要不可欠になるでしょう。ここではなぜシステム化が必要なのかをお話ししたいと思います。

①情報共有がスムーズになる
システム化の最大のメリットは情報共有の簡易化です。例えば、利用者の身体状況等の情報が閲覧できるような専用のプラットフォームを使用すれば、他の医療機関やご家族へ簡単に情報を共有することができます。また、システム化することで情報の均一化ができ、客観的に情報を伝えることができます。
②業務負担が削減できる
介護記録業務等の事務作業は時間がかかり、残業する方も少なくありません。このような事務作業は、手作業によるケアレスミスが発生しやすく、また作業量が多くなればなるほど集中力が不足し、さらに時間がかかってしまいます。介助等の本質的な介護業務の時間も限られてしまうため、事務作業に手間がかかってしまうと介護職員の負担も増えます。
しかし情報共有をすべてシステム化すると、これらの課題は解消できます。例えば、音声のみで記録業務が行える介護ソフトを使用すれば、介助しながら記録業務を行うことができ、かなりの手間が省けます。人為的なミスが減るだけではなく、介護職員の負担も大幅に削減でき、職員満足度も上がるのではないのでしょうか。

介護現場の情報共有をシステム化するアプリ

ここでは介護現場における情報共有のシステム化を実現するアプリをご紹介します。

・誰でも簡単に情報を残せるツール「Stock」
チャットツールだと情報が流れやすく探すのに時間がかかってしまいますが、このツールだと情報が分散せず、簡単に情報を残したり確認したりすることができます。シンプルな操作で、普段タブレット端末を使用しない職員も簡単に「チームの情報ストック」ができます。
株式会社Stock「チームの情報を最も簡単に残せるツール「Stock」」

・動画を見るだけで申し送りが完了するツール「CareWizトルト」
「トルト」は、スマホで高齢者の歩行を「撮る」だけで簡単に歩行を分析することができるサービスです。撮影した動画を日々の申し送りに活用することで言葉や文章だけでは伝えることが難しい内容でも、正確かつ効率的な情報共有を実現します。
情報共有の事例については詳しくはこちらをぜひご覧ください。
株式会社エクサホームケア「動画を「撮る」ことで正確かつ効率的な申し送りを実践」

・介護中にその場で音声入力するだけで記録完了「ハナスト」
「ハナスト」は、介護記録、連絡、申し送りなど、介護スタッフの間接業務を AI × 音声入力でサポートする、現場の声から生まれたアプリです。介助しながら自動で記録できるため、メモや入力作業をなくしスムーズな情報共有を実現します。
ハナストの機能について詳しくご紹介している記事もぜひご覧ください。
「AI音声アプリ「ハナスト」が目指す介護現場の新しいコミュニケーションのカタチとは?」

「ハナスト」のサービスについては詳しくはこちら。
株式会社ケアコネクトジャパン:「「話す」だけで、介護の仕事をシンプルに。」