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AI音声アプリ「ハナスト」が目指す介護現場の新しいコミュニケーションのカタチとは?

インカムを活用した音声連絡に対する期待

介護現場では、依然として新型コロナウィルス等の感染症への対策に気が抜けない状況が続いています。
オンライン面会対応やマスクや手袋など感染対策によって現場負担がこれまで以上に増えたことで、介護現場ではより一層の業務負荷軽減が求められています。

前回の“介護現場を次のステージへ導く、介護記録AIアプリ「ハナスト」とは?”では、テクノロジーを活用した生産性向上・業務効率化の代表的なものとして介護記録に注目しました。

今回は、タイムリーな情報共有の工夫として注目されているインカムについてご紹介したいと思います。
現場では、利用者のケアに必要な業務上の連絡事項などを「申し送り」という形で日々引き継ぎながら業務を進めています。

インカムは、「申し送り」の際に使われているノートやメモ、ホワイトボードに変わる新しいコミュニケーションのカタチとして介護現場に導入され始めています。
さらに、国としても、”より良い職場・サービスのために今日からできること※1”としてインカムを活用した音声連絡への期待が高まっています。

※1 参照:厚生労働省 社会保障審議会 第105回資料「介護保険制度の見直しに関する意見(案)(参考資料)」P.80

「ハナスト」で実現する新しい介護のカタチ(デイサービス事例)

「ハナスト」は、介護スタッフがご利用者名と介助の内容を声に出して発話することで、AIが介護記録に関連する言葉だけを読み取り記録でき、スマホ画面を操作することなくスタッフ間の連絡ができます。その連絡内容は、音声としてリアルタイムにスタッフの耳に入ることはもちろん、文字情報としてログが残り、後から目でも確認することができます。

例えば、「(どこかにいる)イシイさん、ヤマダ様が熱発しています、状態確認頂けますか?」や「(看護師の)タナカさん、イノウエ様がお風呂から上がったので、足の処置お願いします。」というように、介助中に手がふさがっている状態でも、その場で他のスタッフへ応援が依頼できます。

また、送迎中のドライバーから「(全員へ)サカモトさんの準備が遅れているので、アンドウ様の送迎をどなたか対応可能ですか?」というように『手が離せない、いま聞けない、すぐ応答できない』現場で新しいコミュニケーションのカタチとして活用されています。

このアプローチで、情報共有のための手間と時間を根本的に減らすことで、介護現場を新たなステージに進めることができると考えます。
単なる情報共有の負担軽減だけでなく、”介護記録の自動化からスタッフ間の音声連絡・情報共有できる”、すなわちケア業務をしながら全く意識せずに記録と情報共有が可能となるからです。
これを導入すれば、間接業務負担の課題は劇的に解消され、新しい介護のカタチにつながっていきます。

「ハナスト」が描く、インカムの将来像とは?

今後、私たちは、介護現場での多職種コミュニケーションをさらに促し、その中で日々集まったデータが現場で利活用される世界を目指します。
音声のみでメモし、音声のみで情報検索すると、AIが介護に役立つ情報だけを音声で耳元に届けて情報共有が行われるイメージです。
「ハナスト」は、介護現場を次のステージへ導くために、最高の介助をアシストしていきます。

テクノロジーの進化によって、これからの介護現場は、その時々に必要な情報を得ながら、一人ひとりの利用者にしっかり関わることができるようになります。

また、ここで得た情報からご利用者様とのコミュニケーションも増えていきます。
これらが介護の当たり前の姿になれば、介護の質の向上、ひいては利用者のQOLの向上につながる可能性は高いのではないでしょうか。そんな介護の姿は、そう遠くない将来に実現されるのかもしれません。

参考)インカム導入の介護施設増加?現場の業務効率化システム | 介護のコミミ (comimi.jp)

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