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介護業界でも最近話題のAI。いまさら聞けないAIってなんだ?

はじめに

近年、介護業界でも「AIの利活用」という言葉を聞くようになりました。正直まだAIを実感したことがないという方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな「AI」という言葉について、みなさんと一緒に整理していければと思います。

AIとは?

AIとはArtificial Intelligenceの略で日本語では、「人工知能」と呼ばれてます。
ちなみに総務省では、

『知性』や『知能』自体の定義が無いことから、人工的な知能を定義することもまた困難である」と言及しながら、「人間の思考プロセスと同じような形で動作するプログラム、あるいは人間が知的と感じる情報処理・技術

出典:『令和元年版 情報通信白書 AIに関する基本的な仕組み』 総務省

と定義しているようです。

少し難しく書いてしまいましたが、少し無理やり簡単にしてしまうと
「お、この機械まるで人間みたいに考えて動いてくれるじゃん!」
と感じたものは、広義のAIと言えそうです。

AIが得意なこと/苦手なこと

なんでもできちゃうと思われがちなAIですが、実は得意なこと/苦手なことがあります。
ここでは、介護業界のAIプロダクト・サービスで用いられていることが多い「機械学習モデル」に焦点を当ててみたいと思います。

現状のAI*では、

 得意:高い精度での予測・認識
 苦手:予測・認識の判断根拠の説明

*ここでの現場のAIとは機械学習モデルを前提とする
出典:『「AIの説明」の現状とこれから」』大阪大学 産業化学研究所  原 聡氏
総務省AIネットワーク社会推進会議 AIガバナンス検討会(第1回), 2017.

と言われています。

大量のデータをもとにして「どんなことが起きているのか」、「これからどんなことが起きそうなのか」を可視化することは得意と言えますが、「なぜその事象が起きているのか」をきっちり説明するのが苦手なようです。

AIとどう付き合っていくか

今のところのAIが得意なこと/苦手なことを、介護の現場に当てはめてみるとこんなことがありそうです。

・身体機能の評価/予測はしてくれるけど、わかりやすくご利用者さんに説明してくれない。
・体温や心拍数は検知/評価はしてくれるけど、数値が何を意味するかは教えてくれない。
・起床やトイレのタイミングを検知/予測してくれるけど、それでどうしたらいいかまではわからない。

AIは何も説明してくれないし、根拠も不明なので使わない!と思えてきますが、AIを駆使することで、業務の効率化や人では気づきにくいことに気づくことができるようになります。
これは介護現場のみなさんに限らず、ご利用者さんが、ご自身の身体状況に気づき、意識や行動が変わるきっかけにも繋がります。

ご利用者さん自身の納得度や安心感が重要な介護現場では、あくまでもAIは人が気づきにくいことの評価や予測にだけ使用し、その説明は現場のスタッフが心を込めて行うという役割分担をして付き合っていくのがいいのかもしれません。

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