介護現場における情報共有の負担を少しでも削減するために
介護現場における情報共有の大変さ
前回の記事でも取り扱いましたが、介護の現場においての情報共有は非常に大変ですよね。
例えば、申し送りノートのルール化を行っても、目的が「情報を確認すること」から「ノートにサインを書くこと」に無意識になってしまい、ノートをただ読むだけになってしまう可能性があります。このように情報共有の体制をしっかり整えても、継続や統一をするのは大変です。そしてルール化だけでなく、職員全体で意識を変化させる必要がありますし、そうなると職員への負担も増えます。
情報共有をシステム化する必要性
上記でお話しした情報共有の大変さを解消するためには、情報共有に工夫が必要です。情報共有を効率よく行うためにはシステム化が必要不可欠になるでしょう。ここではなぜシステム化が必要なのかをお話ししたいと思います。
①情報共有がスムーズになる
システム化の最大のメリットは情報共有の簡易化です。例えば、利用者の身体状況等の情報が閲覧できるような専用のプラットフォームを使用すれば、他の医療機関やご家族へ簡単に情報を共有することができます。また、システム化することで情報の均一化ができ、客観的に情報を伝えることができます。
②業務負担が削減できる
介護記録業務等の事務作業は時間がかかり、残業する方も少なくありません。このような事務作業は、手作業によるケアレスミスが発生しやすく、また作業量が多くなればなるほど集中力が不足し、さらに時間がかかってしまいます。介助等の本質的な介護業務の時間も限られてしまうため、事務作業に手間がかかってしまうと介護職員の負担も増えます。
しかし情報共有をすべてシステム化すると、これらの課題は解消できます。例えば、音声のみで記録業務が行える介護ソフトを使用すれば、介助しながら記録業務を行うことができ、かなりの手間が省けます。人為的なミスが減るだけではなく、介護職員の負担も大幅に削減でき、職員満足度も上がるのではないのでしょうか。
介護現場の情報共有をシステム化するアプリ
ここでは介護現場における情報共有のシステム化を実現するアプリをご紹介します。
・誰でも簡単に情報を残せるツール「Stock」
チャットツールだと情報が流れやすく探すのに時間がかかってしまいますが、このツールだと情報が分散せず、簡単に情報を残したり確認したりすることができます。シンプルな操作で、普段タブレット端末を使用しない職員も簡単に「チームの情報ストック」ができます。
株式会社Stock「チームの情報を最も簡単に残せるツール「Stock」」
・動画を見るだけで申し送りが完了するツール「CareWizトルト」
「トルト」は、スマホで高齢者の歩行を「撮る」だけで簡単に歩行を分析することができるサービスです。撮影した動画を日々の申し送りに活用することで言葉や文章だけでは伝えることが難しい内容でも、正確かつ効率的な情報共有を実現します。
情報共有の事例については詳しくはこちらをぜひご覧ください。
株式会社エクサホームケア「動画を「撮る」ことで正確かつ効率的な申し送りを実践」
・介護中にその場で音声入力するだけで記録完了「ハナスト」
「ハナスト」は、介護記録、連絡、申し送りなど、介護スタッフの間接業務を AI × 音声入力でサポートする、現場の声から生まれたアプリです。介助しながら自動で記録できるため、メモや入力作業をなくしスムーズな情報共有を実現します。
「ハナスト」のサービスについては詳しくはこちらをご覧ください。
株式会社ケアコネクトジャパン:「話す」だけで、介護の仕事をシンプルに。」