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施設長の挑戦を支える右腕主任の育成

 はじめに

 私たちはCareWizトルト(https://carewiz.ai/toruto/)という歩行分析AIのサービスを提供させていただいています。普段から多くの介護事業所経営者、施設長の皆様とお話させていただいており、その中でCareWizトルトの導入を検討いただいているデイサービスの施設長の方々から「気になるけど、自分自身が忙しくて、新しいことに取り組める自信がない」という相談をいただくことがあります。施設長が新しいことに取り組むことができれば、施設としてご利用者さんにもっと良いケアをお届けすることが可能になります。
そこで今回は「施設長の挑戦を支える右腕主任の育成」と題して、デイサービスにおける頼れる主任の育成について簡単に確認していければと思います。

現場をしっかり回せる主任とは

施設長が新しい取り組みや地域との連携を行うためには、安心して現場を離れられることが最も重要です。そのためには「現場をしっかり回せる主任」の存在が欠かせません。
現場をしっかり回せるとは、
 ・施設全体のご利用者さんの状態把握
 ・ご利用者さんの対応
  -介助
  -(必要な場合)ある程度の運動指導
  -体験・見学の対応
 ・他のスタッフへの指示だし
 ・ケアマネさんとの連携
 ・担当者会議
などの幅広い業務を自ら実施することができ、一部、人の指導までできることを言います。

では次に、どうすればこのような業務ができるようになるのかについて考えてみましょう。

普段の業務では身につきにくい技能が壁

 介助やある程度の運動指導は、多くのスタッフが現場での経験を通して身につけていきます。しかし、普段からやっていないことを身につけることは基本的にはできません。
 例えば、体験・見学対応やケアマネさんとの連携は経験したことがない場合も多く、右腕育成における壁になりやすいポイントの1つです。そのため、ご利用者さんがいない時間に見学を組んで任せてみることや、サポートした上で担当者会議を任せてみることが重要になります。
 次に、施設全体のご利用者さんの状態把握も壁になりやすいポイントです。一人ひとりにしっかり向き合うことができるスタッフは多いですが、全体を俯瞰してみれる方はそこまで多くありません。これはすぐに身につけられるものではないため、施設長からスタッフに対して、施設全体のご利用者さんの状態スタッフの配置の意図について、普段から伝えておく必要があります。
 また、育成をするにしても、誰が右腕的存在として適任であるかを見抜くことは難しいことが多いです。1つの考え方として、学んでいきたい/向上していきたいと思っているスタッフを見逃さず、OJTでとりあえず一緒にやってみるのが重要です。これを続ける中で適任者を見つけていくことができると思います。

さいごに

 右腕的存在の主任の育成のポイントがわかったとしても、人手不足などが原因で施設長が時間を割けないことや、学んでいきたい/向上していきたいと思っているスタッフがいない場合もあります。そのために必要なことは採用や組織作りですが、これについては別記事でも扱っていますし、今後も重点的に取り扱っていきますのでぜひご覧ください。

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