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身体機能評価×歩行分析AI ~ DSセルリアの場合

千葉市美浜区に本社を置くDSセルリア株式会社様はリハビリに特化した半日型デイサービス「トータルリハセンター」を首都圏で20事業を運営しておられます。

CareWizトルト(以下「トルト」)は2020年9月から導入開始し、現在トータルリハセンター北松戸、トータルリハセンター市川大野、トータルリハセンター高根台の3拠点でご利用いただいています。導入した全ての事業所においてトルトを身体機能評価で活用しておられます。  

→トータルリハセンター高根台での口腔の導入事例はこちら https://www.carewiz.ai/toruto/interviews/selrea/

ユーザー会ではトータルリハセンター北松戸の齋藤様にライトニングトークを担当いただき、DSセルリア様での取り組みをご紹介いただきました。その内容の一部をインタビュー形式でご紹介します。


トルトと身体機能評価

ートルトを身体機能評価に導入しているとのことですが、どんな効果がありますか?
定期的・定量的な評価が可能となりました。また既存で実施している評価項目を見直すことで、安全性・効率性の向上があがりました。

ー具体例がありますか?
実は片足立ちなどのバランス評価に転倒のリスクを感じていました。すぐそばに椅子を置いたり近位見守りをしていても、ヒヤッとする場面がありました。評価項目の片足立ちと歩行(5m歩行 または TUG)をトルトでの分析に置き換えたところ、すごく安心して測定できるようになり、お客様にも大好評でした。

ー事業所スタッフの皆さまの反応はいかがでしたか?
トルトは分析結果を分かりやすいレポートで出してくれるので、「リハ専門職員でなくても、ご利用者様に歩行状態や必要な運動について自信を持って説明できるようになった」とうれしい反応が返ってきました。

分かりやすい分析結果レポート、コミュニケーションシートとして利用できます。

ー身体機能評価は行政への報告や加算にも影響が及ぶ大事な項目かと思いますが、トルトに置き換えるにあたって問題はありませんでしたか?
実は厚生労働省の介護予防マニュアルでは「5m歩行・TUG・ 開眼片足立ち時間・5回立ち上がりテスト・握力等を測定するのが望ましい」とされているのみで、明確な項目の指定はないんですよ。ですので安全性や本人の負担感等を考慮し、評価項目を自由に設定することができます。それでトルトに置き換えることに特に問題は感じませんでした。トルトによる分析結果を受けて、歩行時のふらつきやリズムなどの状態に対する処方プログラム(バランス訓練やリズム訓練)を組んでいます。

ーなるほど、案外あっさり置き換えできるものなんですね。将来的には計画書の見直しや書式変更等にも発展するとより業務の効率化になりそうです!

身体機能評価とは?
介護における身体機能評価とは、高齢者や障害者などの身体機能の状態を客観的に評価することを指します。この評価は、日常生活の動作能力や筋力、バランス、認知機能などの側面を測定し、個々の患者や利用者のケアや介護プランの作成に役立てられます。
主な評価方法には下記のものがあります。
・TUG (Timed Up & Go Test)
・5m歩行テスト
・30秒間椅子立ち上がり
・開眼片足立ち
・握力
・ファンクショナルリーチテスト

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25277.html

トルトの使いこなし術

ートルトを使いこなすために他に工夫していることはありますか?
iPadや三脚等の活用があります。iPad等の端末でトルトを使用することで、評価・動画確認・評価結果のプリントアウトなど、作業を一元化できます。評価時に三脚とワイヤレスシャッターリモコンの使用により、職員1名で測定可能な環境を整えています。
ーiPadで撮影からプリントアウトまで作業一元化、しかもワンオペが可能なんですね!

iPadからプリントする方法
1. 共有アイコンをタップ
2. 下にスクロールして、「プリント」をタップ
3. 「プリンタが選択されていません」をタップして、プリンタを選択
4. 右上隅の「プリント」をタップ
※iPadとプリンタが同じWi-Fiネットワークに接続されている必要があります。

iPadからプリントする方法
撮影時に使用しているiPad+三脚とリモコンシャッター
リモコンシャッターで撮影するのでワンオペで完結できます!

ー他にも工夫している活用術がありますか?
見学時での活用があります。新規見学時にトルトを使用し、見学者様に歩行分析結果を共有することで、運動の必要性や事業所でAIを導入していることをアピールし、成約に繋げられます。
また見学時の歩行分析結果を、担当ケアマネージャー様に共有することで、営業のツールとしても活用できています。

トルトの導入展開に向けて

ートータルリハセンターの他事業所へ導入展開するのに向けて大切にしていることは何でしょうか?
管理者と担当者とで積極的にコンタクトを取りながら、展開していくことが重要と考えています。
具体的にはトルト導入で見込まれる費用対効果(新規成約率の 向上、既存利用者キャンセル予防や増回促し、居宅への営業ツール)に関する説明、測定環境の準備(機材や直線歩行距離の確保)、コスト回収の見込みを話し合います。また導入に対する事業所職員の温度感も考慮に入れて導入を進めることも大切ですね。

ー温度感についていえば、職員さんの間で差もあるかと思いますが、どう対応していますか?
そうですね、最初から同じ温度感っていうのは難しいと思います。でもまずは職員間でトルトを一緒に使ってみることを提案します。そうすると「あ、いいね」と実感してもらえます。そしてそれをご利用者様にも使っていただき、喜んでいただける反応を見ることで温度感を高めています。

ー管理者と担当者、また現場の職員とで連携して導入を進めるのが大切なんですね!

インタビューを終えて
今回は株式会社DSセルリア様にお話を伺いました。社名のセルリアは自己実現を意味するself realizationのsel《セル》とrea《リア》を組み合わせた造語だそうです。ご利用者さまの「良くなりたい・元気になりたい」という自己実現をサポートする会社にしたいという想いが込められています。トルトがそのサポートの一助となっているのがうれしい限りです。ありがとうございました!

今回のインタビューは「DSセルリア株式会社」様にお伺いしました。
千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
https://selrea.co.jp/
トータルリハセンター
https://total-riha.jp/


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