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福祉用具専門相談員の地域貢献の在り方~介護予防教室のサポート~

みなさんは、福祉用具専門相談員としての地域貢献についてどのようにお考えでしょうか?
単に地域貢献といっても様々な形があるかと思いますが、今回は地域包括支援センター(以下、包括)が開催する介護予防教室(以下、予防教室)のサポートについてお話しします。

  • 福祉用具専門相談員としての地域貢献の在り方

  • 事業所の地域での認知度向上

  • ケアマネジャーへの営業や関係性作り

これらのお悩みをお持ちの福祉用具専門相談員の方はぜひ最後までご覧ください。

どうやって予防教室をサポートする?

包括と予防教室を共催やお手伝いの形でサポートすることは、福祉用具貸与事業所としての地域貢献や認知度の拡大、新規の獲得につながるなど様々なメリットがあります。
ですが、いざ予防教室に参画しようとしてもどのような形で包括に話を持ち掛ければいいのか悩んでしまいませんか?
包括の方と一緒になって予防教室を開催するには、ケアマネジャー(以下、ケアマネ)など包括の方々に興味を持ってもらう必要がありますよね。
そこで今回は、ネタの一つとしてスマホで簡単に歩行分析できる「歩行分析ツール」を活用する方法について事例とともに詳しく解説します。

歩行分析ツールで健康状態の改善につなげたケース


静岡県の伊東市では、市内全体の高齢者の健康状態の把握方法に課題を感じていたため、スマホで簡単に歩行分析ができる「CareWizトルト」を予防教室に活用することにしました。
トルトでは、AIによって歩行状態が数値化され転倒リスクなどが客観的に分かるため、健康状態の把握のみならず、更なる健康への意識付けにも活用しています。
予防教室の参加者は、レポートによって自分自身の歩行状態を客観的に理解することで、これまでの取り組みが評価されるように感じ、これからも運動を継続しようというモチベーションに繋がっているそうです。
市役所での活用事例にはなりますが、歩行分析ツールを予防教室に活用することで得られる効果を少しでも知っていただけたのではないでしょうか。
参考:伊東市役所『トルトは介護予防事業参加者との距離を自然に縮められるツール』

地域貢献を通じて事業所を知ってもらうきっかけづくりをしよう

もし福祉用具貸与事業所が、上記の事例のように歩行分析ツールで予防教室をサポートすることができれば、地域貢献を通じて包括の方に関心をもってもらえるきっかけになります。そしてなにより、AIが歩行を評価し点数化してくれるという体験を参加者にしてもらうことで、参加者自身の自信にもつながり満足度の向上にもつながるでしょう。
結果として、包括の方の信頼を獲得し新規を紹介してくれるなど、様々な効果を得られることが期待できます。
実際に福祉用具貸与事業所のナガヨシさんでは、包括が開催する予防教室にトルト無料の出張歩行分析を行われていました。そして、解析結果及びオススメの運動をお伝えするという取り組みを行った結果、包括の方からのお問合せが増え担当の営業と包括との距離が縮まり歩行分析以外でも様々なご相談等を頂けるようになったそうです。
参考:株式会社ナガヨシ『「サービス提供方法」で大きな差別化に成功!地域包括支援センターからの問い合せが増加』